関東平野を流域として東京湾に注ぐ江戸川が、東京都と千葉県の県境に位置する松戸市あたりを流れるところ、その川原と付近のロケーションを利用して、ある映画づくりが進行している。在日ビルマ人たちが制作する劇映画である。タイトルを『かなしみの川』(仮題)という。ビルマの軍政を逃れて10余年前に来日したHtay
Thitさんが脚本・演出とキャメラを担当し、録音や照明などのスタッフをはじめ、出演する俳優はおとなもこどもも、すべて素人の同国人という制作態勢である。撮影機材はアマチュア・ユースのDVカメラ,照明機材も録音機材も街場の量販店で手に入るシンプルなものである。一日、その撮影現場を見学した。
*バックナンバー