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眼の記憶08

第21回 ごくかんたんな報告
2008.11.30

 ひさしぶりに野田北部(神戸市長田区)を撮影してきました。阪神大震災からまもなく14年になりますが、来年1月17日のオープンをめざして、野田北部ではいま震災資料室づくりがはじまっています。資料室は、たかとりコミュニティセンター(カトリックたかとり教会)内に設置され、約25平方メートルの空間に、震災当日の写真やボランティアの活動記録、まちの復興のプロセスなどを展示します。その場で常時上映するための、映像記録『震災復興のあゆみ〜あの時と今〜』(仮題)は、わたしたち野田北部を記録する会が制作した<記憶のための連作『野田北部・鷹取の人びと』(全14部)>から主要な出来事や事例を抜粋して構成する短篇ですが、11月初旬に、まちの現在の様子を紹介するための活動を撮影しました。

 震災資料室は、震災を知らない若者やこどもたちが増えてきた現在、震災の被害状況と復興活動の軌跡を次世代に継承することを目的につくられます。河合節二さん(野田北ふるさとネット事務局長)は、「地震からの復興活動の延長上に地域のいまがあることをつたえたい。地元の住民さんはもちろん、このまちを訪れる他市町からの見学者や研究者にわかりやすく見てもらえる資料室にしたい」と語っています。来年の1.17は土曜日、みんなで14年目の被災地を訪ねてみませんか。

  • 震災復興の歩み紹介 長田・たかとり教会に資料室開設へ(神戸新聞 2008年11月13日)
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