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コラム「Circuit 06」青池憲司

第48回 近況雑報
2007.12.17
多文化学校 連続講座「『非正規化』社会ニッポンを生きる」第1回 『破壊される雇用形態?派遣・請負の歴史と労働現場の声』
▲多文化学校 第1回「『非正規化』社会ニッポンを生きる」の様子

 10月から、『多文化学校』という“学校”を大久保(新宿区)ではじめました。ここ数年、さまざまな運動・活動で出合った知人たちとの共同作業です。その趣旨に、「多文化学校は、『現場』と『生活』を繋ぐ学校(学習会)をめざします。『現場』は現在の日本社会で『さまざまな問題に直面し、たたかっている当事者とその支援者の活動の場』です。『生活』はいうまでもなく、わたしたちの『暮しであり日常』です。日本列島に堆積するさまざまな課題を衆知を集めて話し合い、参加者個々人が依拠する場から運動を共有していく――そんな実践的で実用的な学校(学習会)でありたいと考えます。わたしたちの社会を変えていくために、座って学ぶ・学んだら立つ・立ったらうごく!」とあります。その意気込みやよし、です。わたしは、いいだしっぺ、なので代表を務めています。学校の代表の呼称は“校長”です。被災地KOBE野田北部まちづくり協議会の福田道夫さんのような名校長になれるかどうか…。

 で、その学校は何をするのかというと、現在は、「『非正規化』社会ニッポンを生きる」
というテーマの学習会をしています。そのココロは、「いま、日本列島のいたるところに、生きることを『非正規』な状態に置かれている人たちがいます。『非正規』な人びと――それは、たとえば、フリーター、ホームレス、日雇い派遣、ネットカフェ難民、オーバーステイの外国人…などです。おなじ社会の一員として、これを当事者だけの問題だと見過ごすわけにはいきません。また、単純に、正規がプラスで非正規がマイナスともいえません。非正規と呼ばれる社会状況を変えていくのは、なにより、非正規状態を余儀なくされている人たちです。非正規者に力あり。日本社会を『非正規』というキーワードで照射したとき、その構造はどのように見えてくるでしょうか。」というものです。全6回の連続講座で隔月に開いています。すでに2回が終り、次回は来年1月です。詳しくは多文化学校のブログをご覧ください。

 倦まず、弛まず、執拗に、けっして声高ではなく、肩肘張らず、わたしたちの世の中のことを考え行動していきたい、というおなじ思いの、しかも、10代から70代までの男性女性が参集して、会は活況を呈しています。

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