Homeコラム > 眼の記憶09-17
青池憲司コラム眼の記憶09

第17回 振りだしにもどる
2009.11.10
写真 鉄人28号

 (生来の怠け癖が昂じて、このコラムを3か月もサボってしまいました。気にする人はだれもいないだろうと思っていたら、このところなんの発信もないがさてはおまえの命運も尽きたか、という声掛けがありました。ありがたいことです。振りだしにもどります。)

 例年のことですが、この時期になると、来年はどうするの? という声があちらこちらからきこえてきます。すなわち、阪神大震災の起きた1月17日をどう過すかというお尋ねです。問が毎年おなじなら、答もまたおなじで、その日は被災地KOBEで友人知人たちと、祈り、談論し、イベントに参加し、酒を呑んで過す、ということになります。といっても、その年その年で様相はすこしずつちがっていて、とくに来年は被災15周年なので、それを記念しての特別催事も多々あるようです。

 先日、ひさしぶりに野田北部を訪ねたら、せっちゃん(野田北ふるさとネット事務局長)が、「阪神15年、台湾10年、中越5年なので、この三者プラス四川も招いて、何かやる」と申していました。「何かやる」というのが、まことに、せっちゃんらしいところで、何をやってくれるかたのしみです。来年の1.17は日曜日、みなさんごいっしょに訪神しませんか。この人にも会えますよ、ご存知ですよね(写真)。JR神戸線新長田駅近くに立っています。

写真 神戸映画資料館

 新長田駅の海側、国道2号線を渡った所、<アスタくにづか1番館北棟2F>に「神戸映画資料館」があります。ミニシアターを中心とする施設環境と上映作品がとてもユニークで、わたしはファンです(といっても、訪神の折にいつも立ち寄っているわけではありません)。その神戸映画資料館が、野田北部を記録する会が製作した阪神大震災関連作品の上映を企画してくれました。いま決まっている事柄はつぎのとおりです。

 上映作品は、<記憶のための連作『野田北部・鷹取の人びと』>(全14部)のうち「第1部」〜「第6部」と「第14部」(証言篇)、『阪神大震災 再生の日々を生きる』の8作品です。上映日程は2010年1月16日から19日のフルタイム。くわしいプログラムはいま組み立て中で、わたしも、会場でトークをします。今回上映する作品が多くのみなさんにご覧いただけることをねがっていますが、とくに若い世代の人たちが観てくださることを望みます。阪神大震災の記憶の共有のために。

神戸映画資料館

阪神・淡路大震災15周年 神戸長田・まちと生活の再生 特別上映会

(c)2003-2007 The Group of Recording Noda Northern District. All Rights Reserved.  t a k a t o r i アットマーク y 6 . d i o n . n e . j p
inserted by FC2 system