【98年3月〜11月】
住民がアイディアを出し合った細街路整備が始まる。人びとが震災からの暮しといまを語る。防災公園のワークショップなど、住民主体のまちづくりは進む。
「第12部」は1998年3月から11月までをまとめてあります。
3月4日─地区計画に基づく「細街路整備」始る。長楽町3の中路線と南路線。撮。この整備は該当街路(私道)の住民全員が合意したうえで市が助成して行う美装化工事。一人の反対でもあれば不成立。4月5日─上記2路線の工事完了近し。撮。事業を推進してきたまちづくり協議会の河合節二さんに話を訊く。7日─海運町2の被災者用公営住宅起工式。撮。住民と協議会の夢が前進。28日─95年の復興活動1年をまとめた英語版『STARTING
ALL OVER AGAIN』完成。5月11日─記憶のための連作『野田北部・鷹取の人びと』第9部、地元お披露目上映。14日─撮影まちめぐり。6月16日─まちづくり協議会の福田道夫さんが住む仮設住宅へ。撮。仮設暮しの日常をおくさんの美智代さんと語ってもらう。7月─野田北部の撮影なし。8月1日─幸せ湯が新築オープン。撮。若き主人の古西隆裕さん「やっとここまできた。不安と希望の船出だ」。9月9日─神戸大学工学部で行われた「アジアの建築交流国際シンポジウム」で『STARTING
ALL OVER AGAIN』上映。25日─記憶のための連作『野田北部・鷹取の人びと』第10部、地元お披露目上映。28日─鷹取商店街を集中的に撮影。店舗まだ6割強。10月 野田北部の撮影なし。11月1日─後に『多民族社会の風』と名付けられる映画の撮影に入る。震災後の多民族共生の理念と実践を追求した作品。
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