【96年11月〜97年1月】
「世界鷹取祭」が開かれる。地域住民、ボランティア、専門家が、出会いとその継承を通して復興を進める「まちづくり祭」。死者への鎮魂と生者の祝祭。
「第9部」は1996年11月から1997年1月までをまとめてあります。
11月3日─神戸100年映画祭事業として「人間のまちづくり映像祭」をまちづくり会館ホールで開催。記憶のための連作『野田北部・鷹取の人びと』第1部〜第4部を上映。8日迄。
7日─海運町2・3の区画道路工事。撮。8日─「映像祭」でヘルマ・サンダース・ブラームスと対談。彼女は「第1部」に震災後KOBEの真を見たという。14日─地区内各町で「道路整備勉強会」始る。22日─「世界鷹取際」開催。地域の住民を中心に復興を担ってきたすべての人たちが、これまでの足跡を顧み将来を展望する「まちづくりまつり」である。撮。野田北部まちづくり協議会を核として多くの団体グループが実行委員会に参加し、「コミュニティ祭」「建築祭」「まちなみ祭」「文化祭」の4イベントを行った。琵琶法師の「般若心経」、岸和田のだんじり、スペインから懐かしベンポスタの若者たちもやってきて「人間ピラミッド」を披露。地域外の被災地からも多くの人が集り賑った。〜24日。12月11日─長楽町3の道路整備勉強会。撮。まちづくりが徐々に細部なものになっていく。22日─大国公園で地域のもちつき大会。わたしも少々搗く。97年1月6日─野田北部地区の「まちなみ誘導型地区計画」条例化される。全国初。17日─震災2周年。まちの一日を撮る。大国公園で鎮魂のローソクを灯し黙祷。この日は特別な日ではあるが住民は道路整備の勉強会に勤しむ。
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