酷暑のお見舞いを申し上げます。写真は、8月15日の門脇(かどのわき)小学校です。
アジア太平洋戦争の敗戦からは66年が過ぎました。わたしのもっとも遠い記憶にある風景は、浜松というまちの敗戦直後の焼野原(一望瓦礫)です。
その年(1945年)からきっちり50年をへて、KOBEで再度(1995年)焼野原に出会いました。阪神大震災です。それから16年余が過ぎ、いまは、東日本大震災の津波と火災で失われた一望瓦礫の原にいます。
門脇小学校の校区の門脇町、南浜町には、西光寺、稱法寺というお寺があります。両寺とも津波にやられ、墓も倒されたり流されたりしました。まだ、修復途上の寺と墓地ですが、お盆のお墓参りで賑わいました。遠くから帰省した家族もまじえて、様相が一変した元の住いに佇み、語り合い、まち(の跡)を歩く人びとの姿が見られました。
お花を手にした老婦人が、わたしに話しかけてきました。
「お墓は倒れ、骨壺も流されてしまって、ご先祖さまがどこにいるのかわかりません」
「それでも、ここ(門脇)にはいらっしゃると思って、花を供えます」
「どちらのご先祖も土のなかでは、みんないっしょの仏さまですものね」
夏の被災地の一断面です。
石巻の小学校は8月22日(月)に2学期がはじまります。