コラム 眼の記憶


2004年9月29日

たしもいいだしっぺのひとりで、大久保・百人町地区に関心のある個人と、共住懇をはじめとする市民グループが徒党を組んで、中秋の10月11日の昼夜をかけて「OKUBOアジアの祭」を開く。場所はもちろん大久保。祭実行委員会からの廻状には―――

 わたしたちのまち、大久保・百人町地域は、多民族多文化のまちとして発展しています。日本とアジアの人たちが、ともに、このまちに住み、家庭をつくり、仕事をし、あるいは通勤通学をして、地域の活力をつくりだしています。
 日本とアジアの人たちが、同じ地域住民として生活し活動するこのまちで、おたがい同士がさらに深く、もっと広く知り合うための、人間交流と異文化体験の場をつくりたいと考え、地域に根付いた「OKUBOアジアの祭」を開催します。
 アジアのどの民族も、独自の文化にもとづく民衆の祭をもっています。たとえば、それは、日本人にとっての「盆踊り」のような、韓国人とっての「チュソク」のような祭です。
  この地域に居住し、仕事をする、アジアの人たちが一つの場所に集って、それぞれの故郷の祭をいっしょにたのしみ、人の絆をつむぎ、多文化の環をつくる――それが、「OKUBOアジアの祭」の基本的な考え方です。

 ―――とある。では、第1回のことしは具体的に何をするか。河内音頭、韓国のプンムル(サムルノリ)、ミャンマーとマレーシアの民衆舞踊、この四つのアジアの歌舞音曲で「歌舞伎町のへり、アジアのへそ」OKUBOを賑わそう、いや、自ら賑わってしまおうというのである。河内音頭は、本場河内から司家征嗣師匠をはじめとする「つかさ会」のみなさん。プンムルは、関東一円に住むプンムル愛好韓日合同チーム。ミャンマーとマレーシアの民衆舞踊は、首都圏に在住する両国人(社会人と学生)。これらの人たちの出演と地域商店会の協力と市民住民の参加があって、祭がはじまる。

OKUBOアジアの祭は二部に分かれていて、第1部は、地元・新大久保商店街の恒例の祭に協賛して、新大久保通りを河内音頭とプンムルが練り踊る。午後2時に新大久保駅前をスタートして、音頭取り社中を先導に明治通り方向へ、河内音頭を踊りながら午後3時までのストリートパフォーマンスである。
 第2部は、場所を移して戸山公園内すずかけの広場が会場になる。新大久保通りから明治通りを渡って約10分の距離である。時間は午後4時から7時まで。ここでは、日本・韓国・ミャンマー・マレーシアの歌舞音曲のほかに、エスニック料理の屋台も出る。大久保・百人町地域に在住参集するアジア人(含日本人)をはじめとして、さまざまな国・地方からやってきた人たちの環ができるであろう。

(この項終わり)

  • 「OKUBO アジアの祭」のご案内
    http://www.ngy.3web.ne.jp/%7Ekyojukon/information-5.html
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